車は、4本のタイヤに支えられて走行しています。
そのタイヤは空気によって維持しています。
と言う事は、タイヤに空気がなければ車は走行することができません。
車で唯一路面に接しているタイヤ。
言い換えれば、タイヤに命を預けていると言える程大切な部品で、タイヤメーカーも毎月1回は空気圧点検を実施するように啓発しています。
しかし、タイヤの空気圧を気にしている方は以外に少ないのです。
下記に紹介するJATMA(社団法人日本自動車タイヤ協会)が毎年行っている「タイヤの日」のタイヤ点検結果では、
約46%の車両がタイヤに不良があり、中でも空気圧不足と空気圧過多が圧倒的に多くなっています。
それは、タイヤと空気圧についての知識がないからではないでしょうか?
タイヤの空気が抜ける原因は、自然空気漏れと言いますが。
解りやすく展示会でよくあるお客様とのやり取りの形でご説明してみましょう。
STAFF | タイヤの空気圧の低下は、自然空気漏れが原因です。 | ||||||
お客様 | 自然空気漏れってなんですか? | ||||||
STAFF | 自然空気漏れって、タイヤゴムから空気が漏れる自然現象です。 | ||||||
お客様 | タイヤのゴムから空気が漏れる?そんなことないよ! 空気はタイヤバルブから漏れるんだよ。 | ||||||
STAFF | ゴム風船は数日でしぼむでしょ? ゴムは空気を通すからで、これが自然空気漏れです。 | ||||||
お客様 | 風船とタイヤは違うだろう! | ||||||
STAFF | いえいえ、どちらもゴムですから空気が透過しますよ。 タイヤメーカーさんも月におよそ5%減っていくと言われています。 風船よりもゴム厚があるタイヤの方が抜けにくいですけどね。 | ||||||
お客様 | そうか… | ||||||
STAFF | タイヤに空気の代わりに「窒素」の充填を勧められたことはないですか? | ||||||
お客様 | 窒素は勧められたことはあるよ。 それって、1度入れればいいのかと思ってた。 | ||||||
STAFF | もちろん、何もしないよりも、窒素を充填することは良いことですが、1度充填したからといって安心をしていてはいけませんね。 | ||||||
お客様 | なるほど…空気漏れが起こることは解ったけど実際に空気漏れでどうなるの? | ||||||
STAFF | 自然空気漏れで空気が抜けて、タイヤの空気圧が低下すると色々な弊害がでてきます。 ●経済面では | ||||||
お客様 | そうは言っても、空気圧だけで燃費ってそんなに変わらないでしょう? | ||||||
STAFF | 走り方にもよるでしょうけど、50kpa(キロパスカル)空気圧が低下していたら、高速道路では4.8%も燃費が悪化すると
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お客様 | エエ!!そんなに違うのですか!? | ||||||
STAFF | その上、タイヤが路面に接地するトレッド部分が、偏って減る「偏磨耗」が発生するからタイヤの寿命も短くなるのです。
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お客様 | ああ、ショップでタイヤのローテーションを勧められる時に聞いたことがあります。 | ||||||
STAFF | そうです。偏磨耗対策としてタイヤのローテーションも大切ですね。 普段からタイヤの空気圧管理をしておけば、偏磨耗が発生しにくくなりますよ。 | ||||||
お客様 | そうか、環境にも財布にも悪いわけだ… | ||||||
STAFF | その上、パンクやバーストする恐れまででてきますよ。 | ||||||
お客様 | 空気圧が低くなるとパンクが増える? | ||||||
STAFF | そうです。 |